友達って、仲良さそうでも、不思議に力関係があるものです。グループの中で自己主張できるなら、ストレスはたまりませんが、そうでないと、仲良く過ごしているのか、仲良く過ごしているふりをしているのかさえ、わからなくなってしまいます。
自分の気持ちを言えずにがまんしているりすくんと、りすくんの気持ちを知らずに、悪気なく傍若無人なくまくん。この2匹が仲のよい友達という設定も面白いですね。
さて、悩みに悩み抜いた末、意を決して「ダメ!!」を言うことにしたりすくん。はじめてりすくんの気持ちを知ってびっくりするくまくん。
相手が悪気のない場合は特に、、がまんせずに吐き出してしまえば、かえってお互いの距離が縮まることはままあるものですよね。
幼い子どもたちの間でも、言いたいことが言えなくてモヤモヤしている子はきっといます。りすくんが「イヤなことはイヤ」「やめて」って言えるようになろうねって、そんな子の背中をきっと押してくれるはずです。