リリーは学校が好き。(ふむ、この一言で、うらやましいな〜と思ってしまいました。)ほかにも好きなものがたくさんあります。ピンってとんがった鉛筆、キキキって鳴るチョーク、まっかなブーツがカチコチ音を立てるぴっかぴかの廊下も好き。でも、一番好きなのはクラスの先生、スリンガー先生なのです。
はじけるばかりのリリーの学校生活が描かれて、読んでいてさらにうらやましくなってきます。米国ではとても人気のある作品で、タイトルにもあるリリーのこのおしゃれな紫色のバッグが合わせて売られているほど。邦訳も楽しかったですが、非常に米国的な作品でもあるので、細かな、ちょっとした笑いの部分など日本語にしてしまうと無理が生じてしまうかも。日本の読者には、理解してもらえない状況も登場します。(学校でお菓子を食べたり……。)