酒井さんの描く子どもの表情が好きなんです。
この絵本は、あまんきみこさんのおはなしに、酒井さんが挿絵を描いています。
酒井さんの絵は洒落た西洋風のイメージ。一方おはなしは、長縄跳びやきつねが出てくるちょっと懐かしい雰囲気の和風。
やや違和感を持ちながら読み始めましたが、読み進めるうちに、気持ちよくこの絵本の世界にはまっていきました。
思いやりがあってしっかりしたお姉ちゃんと、無邪気でかわいらしい弟、そして天真爛漫なきつねの子どもたち。
みんなとても素敵に描かれています。特にりえちゃんの笑顔は最高!
そしてストーリーは、タイトルから想像していたのとぜんぜん違って、「やられたっ」と思いました。けんちゃんのセリフとタイトルのリンク。上手いなぁ。
何度も読み返したい絵本です。