ルーシー・カズンズの作品では、メイシーちゃんシリーズでお世話になりました。
主人公のいぬくん。
ぼくって、なんでもいちばんなんだ。
と、
冒頭から言い切ります。
凄いな〜、子どもって自信のかたまりだぁ〜。
子どもの数も少ないし、周囲の大人は関心満々で見つめ褒め称えちゃいますものね。
「一番」って、単語は何時何処で子どもは獲得するのでしょう。
やはり、大人が教えちゃっているのかな?
息子が1歳半くらいのときに近所の子と遊んでいたら、その子のお母さんの口からとっさに出た言葉が、「○○ちゃん、△△くんに負けてるじゃ〜ん。頑張れ〜!」
思わず虚を突かれ、ビックリ!
そっか〜、○○ちゃんは三人兄弟だもんな〜。
比べる・競うって言う事が、生活の中にあるんだな〜って思いました。
さて、いぬくんの都合の良い比べっこに、おともだちはつまんなそう。
ところが、もぐらくんの一言から、みんないぬくんの敵うないことを持っていることを言い出すと、ズズ〜ンと落ち込むいぬくん。
このいぬくんの高揚していた気分が、沈んでしまうところがちょっと愉快、そして可愛そうに思えてきます。
ラストがとっても良かったぁ〜。
みんな“いちばん”があるって小さい読者さんたちも気づける事でしょう。