「車のいろは空のいろ」シリーズ2作目です。
この本でも前作と同じく不思議で素敵なお話が7話入っています。特に表題の「春のお客さん」と「やさしいてんき雨」が気に入りました。
あまんさんの文章は、本当にリズムがあって読みやすいです。まさに教科書に載っている「白いぼうし」のように、どれも是非声に出して読みたい、そんな作品ばかりです。
松井さんのタクシーは実に不思議なことばかり起きるのですが、それは松井さんの力なのか、はたまた空色タクシーの力なのか・・・いずれにせよ、松井さんと色々様々な体験をしていく心地よさがあります。
お話に出てくる様々な橋や公園、通りや町の名前が、表表紙裏に地図になっているので、息子は読みながら地図で場所を探したりして楽しんでいました。
北田卓史さんの挿絵も、どこか懐かしさを覚えるような温かさがあって素敵だと思います。