『どろんこハリー』のジオン&グレアムコンビの未翻訳(初版は1956年in USA)だった作品だそうです。
カレンダーを見ても、春はすぐそこ のはずなのに、街は灰色で、街路樹は枯れ枝。
春がまだ何処にも見当たりません。
「春はまだ来ないのかしら?」と口々に話す大人たちに、一人の男の子が、「・・・どうして 春を まってなきゃ いけないの?まってなんか いないでさ ぼくたちで まちを はるに しようよ!」
んも〜〜〜う、この台詞に参りました。
子どもたちの発想とポジティブなエネルギー。
これに賛同し、大人たちが率先し子どもたちと共に街を春にしていく様子が素敵です。
少しずつ色が注され、明るい春色になっていく街が美しい。
この後、ガッカリする夜の雨でしたが、・・・。
本物の春がやって来てのエンディングですが、私はこの作品の中の大人たちの子どもの発案にのる徹底した遊び心も好きです。
50年以上前の作品とは思えない、素敵な作品です。
それにしても、未来に希望を捨てない貴重なエネルギーは子どもたちのポジティブなハート。