上の子の朝読用に用意した本です。
カバー絵の作りがとても凝っていて、目を惹きます。
後書きを読むと、この物語の意図がはっきりとわかるのですが、本書は、「ファンタジーの名作『はてしない物語(ミヒャエル=エンデ:作)』の世界に遠足に行こうじゃないか」と、エンデの元担当編集者が企画したシリーズで、
昔『はてしない物語』に夢中だった子どもたち6人(現在作家として活動している)が、『はてしな物語』のサイドストーリを描く!というものの1冊でした。
さて、私も昔エンデの『はてしない物語』に出会い、何度も読み返し、公開された映画も見てきた自称フリークですので、
図書館でこの本に出会ったとき、「なに!?」と、驚いて借りてきました。
うちの子どもたちには、半ば無理やり『はてしない物語』は音読で、読み聞かせたくらい、出会ってほしい・触れてほしい物語でしたが、
やはり、企画としては面白いものの、別の作家が、あの「ファンタジーエン」の世界を描こうとすると、やはり全く別物、まがい物の印象がぬぐい切れず…。
ファンにとっては、微妙な気分でした。
このシリーズ、現在邦訳されているのは「秘密の図書館(ライフ・イーザウ:作)」が、あるそうです。
本書も一つの物語としては、決して悪くない。ファンタジーの王道を行くなかなか面白いお話なのでので、興味のある中学生。高校生くらいのお子さんたちにお薦めします。