足の遅い子、運動の苦手な子は、運動会ほど嫌な行事ってないですよね。
この絵本のぶたのぶうちゃんも、そんなひとりでした。
運動会が近づいて、学校では毎日かけっこの練習。でもぶうちゃんはいっつもびり。
「びりはいやだ」と、一緒に走る予定の友達が、転んじゃえ。とか、いなくなっちゃえっと、想像したぶうちゃん。
強く思っただけなのに、本当にお友達が転んでケガしたり、病気になって、お休みしたりしてしまいました。
そんなこと、気にもしない子だったら、ちっとも可愛くないけれど、このぶうちゃんは、自分が思ったことが本当になってしまったことを心配して、みんなが元気になるように祈ります。
当日はやっぱりみんなより遅かったけど、一生懸命走ることが大切なんだと、教えてくれるような絵本でした。