ゾウの赤ちゃんが迷子になっていろんな動物がどうしたの?って声を掛けてくれるんだけど、ゾウの返答は「あばば、うぶー」の理解できない一言。何を聞いても、何を言っても「あばば、うぶー」。怖い動物までもがこのゾウの相手をするとかわいくなってしまい、仕方なく優しくしてしまいます。でも結局「あばば、うぶー」では何を言ってるのか分らないためどの動物もお手上げ。ライオンがあっちへ行きなと転がすと・・・その先にはお母さんゾウがいました。「どこに行ってたの。随分探したのよ」とお母さんゾウが言っても、赤ちゃんゾウは「あばば、うぶー」。でもそのページのお母さんゾウの表情はあったかい優しい顔。赤ちゃんゾウへの返事は特になかったけれど、「わかったわ」って言いそうなくらいの笑顔。これって私達人間の親子でも当てはまりますよね。他の人には分らない。でも子供の言ってることって親だと理解できる。。それが親ってもんですよね。不思議ですが、それくらい子供ってかわいくて大切な宝物。この絵本を何度も読んでいるととっても心がほんわかします。自分の出産後の、子供が「なん語」を話しだした時期を思い出させてくれました。読む時に「あばば、うぶー」を強調して赤ちゃんっぽい口調にすると子供達はとてもおもしろがります。何度も言っていると、自分が赤ちゃんになった気になっちゃいます・・・ハハハ。つい口癖にもなっちゃいそう。