同時に出版された「おやよう サム」と同じ、サムがベッドに寝ている絵の表紙。
「おはよう−」の明るい黄色と対象的に、温かみのある見る青い色の表紙。
カナダ出身の作者が描く、とてもやわらかでやさいいタッチのイラストに、なんとあの江國香織さんが日本語を担当しています。
愛犬フレッドがいなくて、なかなか寝付けないサム。
うたた寝の姉ステラに尋ねながら、フレッドを探していきます。
1ページ1ページ、フレッドがどこかで二人を見ています。
子供はそのたび、「ここにいたー」っと「ウォーリーを探せ」のように、フレッドを探して大喜び。
結局ステラも起きてフレッド探しに、家の中を巡ります。
夜のお家が、怖いものではなく、幻想的に描かれてるのが魅力的。
「チルチルミチル」のような結末に、子供は大笑い。
マイペースの弟サムに、小さなお母さんのステラの夜の一コマ。
部屋の隅から隅まで、細かいところに気を配って見ても、楽しめる絵本です。