ちょっとレトロな雰囲気がする挿絵ですが、この絵が昔から好きでずっと本棚に並んでいます。寒くなると読みたくなって、冬になると必ず子供たちと読む絵本です。
雪が降ってとても寒い日。ふたつのかぶを見つけたうさぎは、ひとつは自分で食べ、もうひとつを友達のろばのところへ持って行きます。ろばは留守だったので家の中にそっとかぶを置いていくと、食べ物を見つけて帰ってきたろばは、うさぎと同じようにそのかぶをこやぎの所へ持って行くのです。こやぎはこじかへ、こじかはうさぎの所へと、かぶは巡りめぐって戻って来ます。
動物たちのやさしさのリレーを見ていると、自分の気持ちも温かく、やさしくなれるような気がします。子供たちにもこの気持ちが届くといいなぁ。