文句なく楽しい作品です。
泥棒が主役なんて、子供相手の絵本には、なんとも大胆な発想で、度肝を抜かされました。先生が歌舞伎役者の姿をしていてるので、歌舞伎の授業でもあるのかと思いきや、全く関係ない泥棒になるための授業なのですから不思議です。登場人物の生徒達も、いかにもうさんくさそうなつわものばかり。しかし、やることなすこと、とんちんかんで、抜けていて、なんだか憎めないのです。
また、泥棒学校にも遠足があり、泥棒だけに夜に出発するところが、おかしいです。遠足の最後に楽しいオチがあります。本当にこんな学校があったら、体験入学だけでもしてみたいです。(泥棒になる気は、さらさらございませんが・・・)
テンポのよい会話が楽しく、読み聞かせでうけること間違いなしです。