カメを通してはぐくんだ、ひと夏の小学生の友情物語とでも言いましょうか。
今はなかなか自然の中で秘密基地を作ったり、生き物を飼うのは難しくなってきてますが
自分の子供のころに近くに川が流れていてそこで遊んでいたことを思い出しました。
カメがいなくなった場面では、ついつい庇護してしまいがちに私も接してしまうのではないかと思います。でもカメはしっかり泳げますよね。
カメを見守る大橋君の姿に、親心を感じました。
親として読むと、こうやって子どもを見守らないといけないよなーと思いました。
見守る優しさ、突き放す優しさをこの本を通じて子供たちにはわかってほしいです。
絵もはっきりしていて場面の切返しのテンポもよいので
小学校で夏休み前の読み聞かせにぜひ使いたいと思いました。