表紙のチューリップの絵と、本のタイトルがどうつながるのかな?
と不思議に思って読んでみました。
なるほど!チューリップの球根が土の中から「勇気を出して」芽をだし、「勇気を出して」大きくなって、花を咲かせる。というストーリーだったのです。
人と人とのつながりが希薄になっている昨今、そして、大人になればなるほど、
勇気を出して他人に対して開いて行こうとする力を持つことは難しくなってるような気がします。しみじみ「心開く」ということを考えさせられました。
花開いたチューリップに集う虫や蝶たちのページがとても素敵に思えました。
小5の長男だったら、きっと「日光と栄養と水分があれば咲くんだよ」と突っ込みを入れてくるかもしれません。もちろんそういう方向性にも膨らみますし、春の花を探しに行こうと子供と散歩にも行って見るのもよさそうだし
シンプルでいて、私たちに色々な可能性の芽を残してくれる一冊だと思いました。