このレビューを書いている日は私の誕生日なのですが、ちょうど誕生日に贈っていただいた本です。
気になる本は自分でも買い多くの人の手に取ってもらえるように図書館にもリクエストをしているのですが、自分で買う前に届きました。
私は子どもの頃にたくさんの絵本や児童書に会ったわけではありません。でも、今も尚こうして子どもの本に関わっています。
どうしてこんなに好きなのかというと、一つには子どもの心をわかる大人になりたかったこと、
もう一つは絵本や児童書にある言葉に支えられたことがあったからだと思っています。
「同じ話でも違った受けとりかたをするのだ」というこの本の箇所には大きくうなずけるところがありました。人によってもそうでしょうし、
同じ人でも経験や今直面していることでも受けとり方は違ってきそうです。
私が絵本レビューを書き始めてから4年は経っていると思いますが、随分子どもの本の見方が変わって来ました。
子どもが生まれる前は、大人として読んでいて、辛い時に泣ける本がよかったこともありますし、
子どもに読み聞かせを始めた頃は子どもが喜ぶ本という視点でした。
今は自分の子どもの次の世代にも残したい本という基準に変わって来ました。
この中には、絵本を読むこととその処方箋と絵本のリストも紹介されています。
リストってとても興味があるのですが、大体いつも半分ぐらいは知っている本で、
半分は知らない本で、今回も半分は知らない本なので、これから読む楽しみが増えました。
私も大人にももっと絵本を読んでもらえたらいいなあと常々思っています。
短い絵本なら五分程度なのに、その伝えるものは深いことがあります。
この本が、大人も絵本に目を向けてくれるいいきっかけになってくれたらと思いました。