ウイリアムがお母さんに聞きます。
「ぼくがみんなのなかにいたら、どれがぼくか分かる?」
お母さんはもちろん分かるのですが、娘も、お母さんの答えを聞く前に、まるで競うかのように「分かるよ、これでしょ?」と指差していました。
「マフラーをしてる」といった分かりやすいものから、「逆立ちをしてる」というちょっと高度なものまで。
間違い探しのように楽しみながら、同時にお母さんの愛情を感じることができる一冊です。
絵がレトロな感じだなぁと思っていたら、1970年初版だったんですね。オーブンという単語に、わざわざ「天火のこと」という注釈がついていて、時代を感じてしまいました。