アンナとケレイブの母はすでに亡くなり、父は新聞広告で花嫁を募集します。
今から思うとびっくりするような展開にも感じますが、とても爽やかなストーリーでした。
最初に出てくるサラと手紙のやりとり。これだけでもサラの人柄が感じられてとても好印象でした。
アンナとケレイブ姉弟はサラが家にずっといてくれるのかどうかをとても心配するのですが、
読者である私もサラがこの家にいてくれることを願わずにはいられませんでした。
短いストーリーなのですが、読後感がとても暖かくまた爽やかでした。
続編もあるそうなのでそれも読んでみたいです。
この話は、作者・パトリシア・マクラクランの祖父の時代に本当にあったということです。
ニューベリー受賞作品でもあり、今まで読んだ受賞作品は少女の成長を描いたものが多かったように思いましたが、
こちらの作品は家族について考えさせられました。