デイビッドシリーズの第2段。
第1段の「だめよ デイビッド」第3段の「デイビッドがやっちゃった」を読んでから3年以上が経過しているのですが、2作とも鮮烈な印象が残っています。
この一連の作品は文字通り自伝的作品で、この絵の作風は、本人の小さい頃描いた本を基調にしているため、他の作品と一線を画していたようです。
冒頭に「だめよ デイビッド」の誕生秘話が書かれています。
数年前のことだったけど、母が一冊の本を送ってくれた。
それは、ぼくが子供のころ書いた本で、ことばは「だめ」と「デイビッド」の二言だけ(そのころぼくが書けたのは、その二言だけだった)。
描いてある絵は、ぼくがやってはいけないと言われていることの絵。
その絵を見ながらぼくは考えた。
これを作り直して、ママが「だめよ」って言っている絵本にしたら、おもしろいんじゃないかって。
その絵本は「だめよ デイビッド!」という題名で出版された。
だから面白かったと納得の逸話です。
それにしても、母というのは凄いと思いますし、その行為に脱帽です。
今回の作品は、デイビッドが学校で大暴れするもの。
今度、デイビッドに「いけません」と言うのは先生。
デイビッドの破天荒ぶりが全面に出ています。
そして、最後にお決まりのあの言葉。
「よく、できましたね」
単純な展開の話なのですが、やっぱり良い作品です。
流石に、ここまで暴れる子供は少ないかも知れませんが、子供の心にすっと入り込んで共感できる作品だと思います。
就学前のお子さんにも読み聞かせできる作品としてオススメします。