この「デイビッド」シリーズは、他にも「だめよ、デイビッド!」「デイビッドがやっちゃった」とあり、これ、作者も「デイビッド」さんなんです。
つまり、これは、デイビッドさんの昔の姿?
このデイビッドは、なかなかのツワモノです。
とにかく、やんちゃ。やることがむちゃくちゃ。でも、何かしら憎めない、そんな子供らしい子供の姿が、いっぱいの絵と、1ページに1行しかない文章とで生き生きと書かれている。
デイビッドは、学校でもやってくれます。授業中にガムを食べたり、手も挙げずに発言したり、席には座らないし、よそみばかりしているし、給食の順番は守らない。それで、友達と給食をぶちまけて大げんか。休み時間が終っても校庭で遊んでいるし、机にいたづら描き...とうとう、先生に、放課後の罰として、机を磨くことを命じられる。
ほんとにもうどうしようもなく手のかかるやつなんだけれど...
先生は、最後に「よくできましたね、デイビッド」と頭をなでてくれ、デイビッドはうれしそうに学校から帰っていく。
子供は、みんなこうなんです。こうやって愛されて大きくなっていくんです。
どこか憎めない。愛すべき存在デイビッドは、うちの子供たちも大好きです。