やまんばの娘、まゆのシリーズです。
このシリーズは、本当に絵が素敵。
何もかもが生き生きとして見えます。
今回は、まゆの女の子らしい、おめかしの部分も描かれていて、ほほえましいです。
山の雪がとけて、地面が竜のような線を覗かせたら、まゆの家にはお客さまがやってくるのです。
まゆは、ちょっとおめかしして、やまんばかあさんとやまもものお酒の樽を山のてっぺんまで運んで用意します。
現れたのは…なんと竜!
竜たちにのって、やまんばかあさんとまゆは、仕事に出かけます。
さて、この仕事とは?
まゆが、竜にのるシーンが、とても臨場感があって、
つい、この世界にすっぽりと包まれてしまいます。
春の到来を、荘厳で、力がみなぎっている絵で描ききっていて、
自分も竜に乗って、高みにのぼっているような気持ちになります。
もちろん、ストーリーもよく出来たお話です。
それにしても、なんとまあ、このまゆと、子供竜の可愛いこと!