長男が小学1年生の時に、課題図書に指定されていた本です。
おじいちゃんに先立たれたおばあちゃんが、
おじいちゃんとダンスがしたい、おじいちゃんのいる天国に行きたい、
と願う姿に、涙が出ました。
当時、15年も寝たきりだった祖父がなくなり、
介護を続けいてきた祖母が、どうしようもない寂しさを抱えているように
感じていたからでしょうか。
本当は、祖母も、自分をおいて逝った祖父を恨めしく思っていたかもしれません。
寝たきりだったから、余計に祖父と過ごした若いころの、
元気なころの思い出をたくさん思い出していただろうな。
先に亡くなった人は、それ以上年をとらない。
でも心の中では、いつも楽しかった時の輝きが、
相手を思う気持ちの強さが、あせることなくあり続けるんだと
強く強く感じました。
子どもたちには難しかったようです。
純粋に、「死」ということの重さを知らないうちに、
人を想うことの大切さと素晴らしさを、言外に感じていてくれたら
いいと思いました。