動物の出てくる絵本が好きなので、手にとったこの絵本。表紙の暖かい絵の感じからもっとほのぼのとした作品だと思っていました。一気に読み進め、実話をもとにした話だと聞き、また感動。読んだあと、私をも救われるような気がしました。
この本の中で一番好きなのは、くまのこうちょうせんせいが、「大きな声を出したくてもだせないことがあるんだね」とひつじくんの弱い部分を理解し、それに気づけなかったことを謝る場面です。こんな風に子供に真正面から向き合って、大人が子供に対して謝ることって、なかなかできないものですよね。
相手をひとりの人間として、尊重すること。自分の価値観を押し付けないで、相手の立場を思いやること。違いは「間違い」ではないとゆうこと。私自身、家族や周りの人たちに対して、ついつい忘れてしまいがちなことを思い出させてくれる一冊でした。