小学校の朝の読み聞かせの時間に、1年生に読みました。「おおきく なーれ」とおまじないすると...おとうさんや海賊、闘牛士になれる。またまたおまじない。ハンカチをマントにしたら...やさしい気持ちが湧いてきて、かけっこなんか誰にも負けない。ハンカチは大きくなっていき、まっかな夕焼け。そして、ハンカチは小さくなり、いつものタンタンのおしゃれな赤いハンカチに戻る。
聞いてくれた子どもたちは、よく笑ってくれました。きっとタンタンを自分と重ねて、お話の世界で遊んでくれたんでしょうね。
ハンカチが、1まいあれば、想像の世界で何にでも変身できる。
この絵本に出会ってから、10年あまり。今、20歳の息子と共に成長し、改めて、なんてすてきな絵本なんだろう!って思います。
人間っていくつになっても、時々自信をなくしてしまったり、さびしくなってしまったりすることは、あると思います。そんな時、子どもたちなら、自分の無限の可能性を、この絵本で感じるのではないでしょうか。少し大きくなった子どもなら、素直な気持ちで、自分の力を発揮していこう!って思ってくれると思います。弱い者を守ろうとする優しい気持ち。きっと誰にも負けない力が、湧いてくるでしょう。
そして、一日が終わり、空は夕日に包まれて、タンタンの仲間も包んでいきます。タンタンの胸のポケットにある、ちょっとおしゃれな赤いハンカチ。誰の心にも、きっと赤いハンカチはあるのでしょうね。私も心配しながらも、我が子の赤いハンカチを信じて、見守っていきたいな、と思います。そして、自分の赤いハンカチも大切にしていきたいです。
絵本の裏表紙でも、タンタンは、赤いハンカチでいろいろ変身して遊んでいます。タンタンのように、この絵本に出会った子どもたちが、楽しい毎日を送れますように!