小学一年生が主人公のものを探している時に見つけました。
タイトルに1年生とあったので、見てみたら、三話収録されているものすべてが主人公が一年生らしく、ああこれだと思いました。
『ろくべえまってろよ』『いえでぼうや』『ろくすけどないしたんや』と、すべて絵本にもなっている作品ばかりでした。
読んでいて一番もっとおかあさんわかってやってほしいなと思ったのは『いえでぼうや』でした。
おかあさんに「へんな子」なんて言われたら私としても家出したくなるかもと思います。
私とてもそんなに物わかりのいい親というわけではありませんが、子どもの気持ちに添った言葉のかけかたがもっとあるんじゃないかなあと。
子ども向けの作品ではあるのですが、どうも親目線で読んでしまいました。
子どもの頃にも灰谷さんの作品をよく読んでいたもので、ことさらに子どもの方へ気持ちが向かってしまうのかもしれません。
子どもだけにというのではなくて、親も一緒に読んでほしい作品だと思いました。