広い海から、一人の旅人が、
小舟を漕いでやってくる処から始まるお話です。
旅人が馬に乗ってゆっくりと進むペースに、
合わせるように流れていく景色に、魅せられます。
長閑な田舎の風景から、
だんだんと人が集まる町中へ、
そして、賑やかなメイン通りを抜けて、
再び、町の外れへ・・・・。
その変化を追って眺めているだけでも素敵です。
もちろん、それだけではなく、
描かれた絵の1頁1頁毎に、
たくさんの人生・人となりが詰まっています。
画面の隅々を眺めて、
あれこれ想像する楽しみは、なによりです。
生き生きした町・いきいきした人々。
村や町の住人になって、
そこに立っているかのような錯覚をします。
町外れから、一人歩いていく旅人の後姿に、
次の旅先で出逢うであろう人々や風景への
期待を持ちます。
エンドレスの旅が続くのでしょう・・・・。