単にとびばこが跳べるようになる話かと思ったら。最初の印象よりよかった。
小さな頃の高熱で、左の手や足が動かなくなった三年生の話。
お母さんが、「元気に生まれてきたのよ」とあつこの手をさすりながら話すところが印象的です。
お母さんの複雑な気持ちが、親の私にはいっぱい伝わってきました。
あとクラスの誰もが、障害があるならランクを落としてもいいよと言わないこと。
ちょっと厳しいなぁと思っちゃったりもするのですが、それでいいんですよね。別の励まし方があるんですよね。大人は浅はかですね。
参観日で、娘の晴れ姿に涙ぐむお母さん。子供は未知の成長力を持っているんですね。親から離れて、学校で成長することもたくさんあるんですよね。
説教くさくなく、ふつ〜うの小学校風景として描かれていて、障害の本ではなく物語り絵本として捉えられるので、さりげなく学校図書館に立っていて欲しい。
そして素直に取り込んで欲しいと思いました。