お母さんが死んでしまい、ひとりぼっちのこぶたが、あまりに幼くてさみしささえ感じなかったところから、さみしさをおぼえ、それを乗り越えていく成長の過程を、追っていく本でした。
戦争ばかりして、国にこだわる人間のエゴが批判されていて、読んでいてつらさも感じるのですが、国境のない海、何もかも笑って見守ってくれている太陽、むかしから存在する自然は、お母さんのようなあたたかい存在であることも教えてくれます。
くじけそうになっても、見守ってくれているものがこの世には存在することを、この本を読んでわかってくれたらいいなあと思います。