NHK「おはなしのくに」で取り上げられているのを、偶然目にしたことがきっかけでこの絵本を知り、
もうすぐ3歳になる男の子に読み聞かせました。
最後まで真剣に聞いてくれたけど、2歳、3歳くらいのお子さんにはまだ少し内容は難しいかもしれません。
それでも、これからお友だちと遊ぶ機会も増える年齢なので、絵やところどころのセリフから何か少しでも
汲み取ってもらえるものがあれば・・・と思い選びました。
「ともだちは、いりませんか。さびしい人はいませんか。ともだち1時間100円。ともだち2時間200円」
大人にとっては少し、ぎょっとするセリフです。
なんでも素直に受け止め吸収する時期の子どもに読んでも大丈夫かな?と、多くの大人は少し心配にはなると
思います。
でも、子どもは大人が思っている以上に柔軟です。
最後まで読めばきちんと話の意味を理解してくれると思います。
2人でトランプをして盛り上がったり、オオカミが一番大切にしているミニカーをくれる場面もあり、
本当の「ともだち」を学ぶには最適な絵本だと思います。
読んだわたし自身が、今まで「良いことだけを詰め込んだ絵本を子どもに与えたい」と思いがちだったん
だな〜と気づかされました。
昔話や落語にあるような少し毒気のあるストーリー。
たまにはそんなお話も心を育てることに重要なのかもしれません。