自我意識の芽生えでしょうかねぇ〜。
外見が気になるお年頃の女の子ステファニーの独白です。
パパは、わたしが かわいいって。
そんなの ウソだもん。
パパは、わたしのことが 大好きだから、 そう見えるだけ。
ここから、自分の外見について、雑誌のモデルさんやらクラスのヴァネッサやらと比較して、ど〜んと落ち込んでいます。
みんなは こんなことで 悩まないの?
という中盤の言葉に、思わず「いいえ、み〜んな悩むのよ。」と心の中で答えながら読みました。
さて、このお話はどうやって結ばれるのかと心配でしたが、素晴らしいエンディングでした。
外見(見た目)の美しさは、見飽きる事も。
しかし、内面の美しさは、見飽きるどころかますます引き込まれてしまうもの。
ここまでは、「そう そう」と納得。
この作品の素晴らしさは、“自分で自分の美しさに気がつけば、もっともっと、かわいくなれる。”というくだりが、思春期の読者の背中を優しく押してくれる温かさがあります。
小学生なら高学年からが、お薦めします。