自然と口ずさみたくなるメロディーのような文章。
娘が2歳半の頃にプレゼントした本ですが、
ストーリー性はないものの、ページごとの文と絵を
1つ1つ楽しんでいるうちに、すらすら読める(言える)ように
なっていました。
そんな様子がかわいらしくて、親としてちょっと誇らしくて、
日本への里帰りの際に、じいじとばあばにも聞かせてあげようと、
この本をスーツケースに入れて持っていきました。
どのページも、本文を読んだ後に、ページ上の数字を
指差し、大きな声で「3!」「4!」・・・と言うのが、
娘の読み方です。
娘が好きなのは、
「みけねこサーカス
さんりんしゃでさかだち
3びきのり」
数回読んだだけで覚えてしまったものもあれば、
何十回読んでもまったく文章がでてこなかったページも
ありました。
そんなとき、絵本ナビに掲載されていた奥山佳恵の
インタビューを読み、「文字を読むな、子どもの顔を読め」
という言葉に感銘を受けました。
たとえ名文でも、なぜだかはわからないけれど、
そのときの子どもの心にすっと入ってこない文章もあるんだな、と思い、
娘が知っている言葉を使って、娘が好きそうな
情景を思い浮かべながら、少しだけ変えて読んでみると、
すぐに覚えてしまったページもいくつかありました。
「4」のページは、
「しずかなあさだよ しあわせいっぱい
シナモンドーナツ 4人でなかよく いただきまあす」
という具合に。
親子でおはなしをつくっていくのも、絵本の楽しみ方の
1つかもしれませんね。