実に、詩的です。
荒井良二さんらしい、明るい、ポップなかんじのする絵なのですが、どこかしら、荘厳なものを感じます。
正直なところ、これといった起承転結はありません。
それでも、子供はたいそうツボにはまったようです。
この文章、これが、子供がよく一人でままごと遊びをする時に話す言葉の形態によく似ているのです。
ストーリーがあるようで、ないようで、流れがよめなくて、とっぴょうしもないものが登場する。
そんなかんじです。
息子は、最近荒井良二さんがお気に入りなのですが、
子供の心に通じ、響く物があるのかもしれません。
子供は、げらげらと大うけし、
大人は、何かしらのメッセージを受け取った気になる絵本です。
非常に軽い物と重いものが同居しているような、不思議な不思議な本ですね。