暴れん坊でいじわるな恐竜ティラノサウルスが、真の友情に目覚めるお話。
人は、ふとした瞬間に、何気ない一言で、心の中がぐら〜っと大きく揺すぶられることがあると思います。ティラノサウルスもまた、エラスモサウルスのそんな一言によって、心の奥深くに眠っていた優しさが、呼び覚まされたんですね。そして、それこそが、本来の自分の姿だった・・・。
「ほんとうの きみは、こんなにやさしい・・・ぼくの たったひとりの ステキなともだちさ・・・」
息絶え絶えのエラスモサウルスの言葉に、目頭が熱くなります。
このシリーズが大好きな娘は、くすくす笑ったり、冷や冷やと手に汗握りながら、ずっとティラノサウルスを温かい視線で見つめていました。
いっしょに笑って、いっしょに泣いて・・・心を1つにして共鳴しあえるステキな絵本。
娘が、とっても善いことをした日、「今日したことは、ほんとうに善い行いだったね。ほんとうにえらかったね。」と伝える代わりに、「きみはほんとうにステキだね」という言葉に代えて、娘に贈りました。