娘の中学の国語の先生が
著者のまはらさんの本を勧めていたと聞き
この本を読んでみました。
もう少し長編の児童書などにも定評がある方のようです。
どんな本か予備知識のないまま読み始めましたが
中途失明の視覚障碍者を父に持つ女の子のお話でした。
私自身、視覚障碍者向けのボランティアを熱心にしているので
そのお父さんが、音やにおいに敏感に暮らしている様子を
とても身近に感じました。
障害を扱った本だけれど
かわいそうな感じはなく
おだやかに静かに営まれる日常が
とてもあたたかく感じられます。
何気ない日常、雨の音、鳥の声・・そんな小さな幸せは、
それを感じる心を敏感にすることで
大きな幸せに変わる・・。
とてもさわやかな読後感です。