べスコフの作品の中では、一風変わったお話?
もちろん、他のお話と同様に、小人も出てきて(登場人物はみんな小人です)、絵もとてもかわいらしいのですが・・・
お話の展開が本当に意外で、びっくりします。
我が家の本棚には、べスコフの作品がずらりと並んでいて、そのどれもが甲乙つけがたく、私も娘も大好きな絵本ばかりなのですが、この作品だけは、みなさんのレビューを読んで、購入をためらっていました。
でも、もしかしたら、何の先入観もなく、「べスコフの絵本の1冊」として読んでいたら、もうちょっと違和感なく読めたかもしれないな、という気もしました。
娘には、ドキドキするお話、と感じたようで、子どもたちが家の前で焚き火を始めた時点から、
「ああ、おうちが燃えちゃうよ!」と、ハラハラしながら見つめていました。そして、「めでたし、めでたし」の結末にも、これっぽちの疑問を感じることなく、「よかったね」と納得している様子でした。
大人はついつい「下心があって・・・」と思ってしまいがちですが、このおじさん、本当に根っからの善人だったのかもしれませんね。
そう素直に思うと、やっぱりこのお話も最高のハッピーエンディングだったな、と清々しい気持ちになれます。