秋にぴったりの科学絵本です。
動物園で、「りすが森を作る」という話を聞いたことがあります。りすが冬のためにどんぐりを土に埋めますが、忘れたどんぐりもあってそのどんぐりたちが芽を出して森を作るのだそうです。
「どんぐりかいぎ」の中には、そのエピソードにも触れられています。どんぐりに「なりどし」と「ふなりどし」というのがあることをこの本を読んで初めて知りました。
動物と森の木々たちが共存共栄していくのは、難しいことですね。そのために「どんぐりかいぎ」が必要なわけです。
片山健の写実的ではない絵なのですが、生命感にあふれた強いタッチの絵が印象に残ります。最後のページのりすがどんぐりを食べている様子の気に入りました。りすってこんな風に食べていますよね。
読んでいると、どんぐりを拾いに森に行きたくなります。大人になっても知らないことを教えてくれる科学絵本が好きです。