まだ娘には難しいから読んであげていないのではありません。毎回一人で読んでも涙があふれて読めないのです。
これは悲しいお話でもドラマチックなお話でもありません。そういうお話であれば、何回も読むうちに心の準備ができるとおもうのです。
離婚後ひさしぶりにお父さんにあった男の子が今日は1日だけおとうさんといっしょにすごします。
男の子はとっても前向きで明るく、おとうさんどうしてぼくと一緒にいられないのとかそういうことはいいません。またいつか会いにきてくれる、おとうさんはいつだってぼくの誇りで、離れていてもぼくのことを好きでいてくれるんだ、ということがただただ描かれているのです。
男の子はおとうさんのすることを観察して「すごいな」と感心している様子がうかがえます。こどもにとっておとうさんとは自分のできないことのできる大きくて誇れる存在なのですね。自分が子どもだった頃を思い出します。
これはいつか子どもが大きくなったとき本棚でみつけてこっそり読んで感じ取ってほしい本です。