「おばかさんのがちょう」ぺチューニアは、本を“持っていれば”賢くなれると思い込み、本といっしょに眠り、本といっしょに泳ぎ、常に本を小脇に抱えて歩いていました。あんまり得意になったので、どんどんと首が伸び、周りのみんなまでぺチューニアは賢いがちょうだと信じるようになります。ところが調子に乗りすぎて、仕舞いには、全員が痛い目に・・・。
数の概念も理解し、ひらがなも読めるようになってから読んであげたほうが、より楽しめると思いますが、娘も、箱に書いてある文字を即座に読んで、ぺチューニアの発言にハラハラ!
「なんで間違ったこと教えちゃったの?」と、ぺチューニアの失敗を笑いながらも、周りの動物たちを哀れんでいました。字が読めるって、実は、とっても素晴らしいことなんですよね、私たちが気づいている以上に。
「ほんは、つばさのしたに はさんで もちあるくだけじゃ だめなのよ。なかみを あたまや こころに いれなくちゃ。」
そう悟れたぺチューニアは、いつかきっと本当に賢くなって、みんなの役に立つ日も来ることでしょう。