新装版になったのですね。小さい頃に読んだもので、古いほうを持っています。
ぼくたちはどこから来たんだろう?そう考えた二人の人形は、自分たちの誕生がすばらしく奇跡的なものだという結論に達するものの、読み手にとっては最後の最後に「!?」という結果に。子ども心に「?」がとびまくってもやもやした気持ちが残ったのを覚えています。そのうち「私も実はあの人形だったりして?」なんて妄想もしました(笑)
子どもむけではないと思う人もいると思いますが、私はそうは思いません。理由は簡単、6歳前後の私自身がはまった絵本だったから。楽しいお話の世界と一緒に、こんな絵本も本棚にあっていいのでは?もし私のような子がいて、何かもやもやっとした気持ちが残ったり、自分の存在について不安や疑問をもったり(もちろん本人はそんな意識はカケラもないだろうけど)したとしたら、それは絵本にしかできないすごいことなのではないかなぁと思います。