ヴィンニシリーズの第四巻。
一巻目、二巻目では、ヴィンニに対して厳しそうだった先生が三巻目以降優しくなった気がしていました、四巻目でも今までとは違った先生の印象を受けました。先生の成長もあるところでしょうし、ヴィンニの成長もあるでしょうね。
ヴィンニにいじわるをしてくるマグダレーナのことをママがあわないだけと言い切ってくれるところで、日本だったらこんなにもすっきりと言いきらずに、良いところを見つけて仲良くしてごらんなんて言ってしまうのではないかしらと思って読んでいました。
この辺は、友だち関係に悩む小学生が読むと共感できたり、あわないだけなんだと思えて気持ちが軽くなるかもしれません。
このシリーズのババとママの助言を読んでいると、離婚していてもヴィンニは両親から守られていると感じることができます。
全巻を通じて思ったのは、大人っぽい印象のある児童書であることです。ヴィンニの物の見方や感じ方、起こる出来事を読むとそう思いました。
子どもたちにはヴィンニシリーズはどう受け止められているのか、子どもの意見も聞いてみたい児童書です。