なんて表情をしているんだ、この猫はっ!!
だってね、見てください。この表紙絵。
この物憂げな表情のニャンコが、この絵本のヒロイン。
物語は猫の「わたし」という一人称で進められます。
「わたし」は最近つまらない。
それは、大好きなお母さんのお膝には、あかちゃんがいるから。
朝も昼も夜もずーっといるの。
でも、お母さん。「わたし」も、ときどき、だっこして・・・・・・
人間の子どもだったらストレートすぎるやきもちを、猫の視点を借りて描いているところが良いです。
柔らかく緩和しているから、大人にもイヤミじゃなく、子どもの気持ちを気付かせられる。
赤ちゃんは悪くないのは分かっているし、でも素直に甘えられない子供の気持ちがぐーっと迫ってくるんです。
きっと、この表紙を見たら、手に取らずにはいられなくなります♪