『ティッチ』や『ロージーのおさんぽ』など、ハッチンスの描く絵が大好きな5歳の次女と読みました。内容も下に男の子が生まれたお姉ちゃんの葛藤を描いたもので、我が家の娘たちと境遇が一緒。主人公のヘイゼルにとっても共感できたのではないかと思います。
「せかい一わるいかいじゅう」の座をかけて負けられないヘイゼルは、あれこれイタズラをするのですが、みんなあかちゃんのビリーに夢中で相手にしてもらえません。とうとうがまんできずに、よその人にビリーをあげてしまったヘイゼル。それには娘も「えーっ」と心配しましたが、最後には絶妙なオチがあってニヤリです。
ハッチンスのユーモアたっぷりの挿絵が楽しく、大人もちょっぴりドキッとする内容ながら、笑顔で読めてしまう素敵な絵本でした。