新刊
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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せかいで いちばん つよい国」 ムースさんの声

せかいで いちばん つよい国 作:デビッド・マッキー
訳:なかがわ ちひろ
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年04月
ISBN:9784895726443
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,031
みんなの声 総数 57
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  • 心あたたまる意外な余韻

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子12歳、女の子6歳

     いろいろな作風を見せる作者なので、ずっと気になっていた作品。邦訳タイトルが原書『The Conquerors』にはないインパクトを生み出していて、そんな意味でも興味をそそられました。
     「大きな国の 人びとは、じぶんたちの くらしほど すてきなものはないと、かたく しんじていました」「われわれが せかいじゅうを せいふくすれば、みんなが われわれと おなじように くらせるのだからな」――。読む前から無意識のうちに「せかいでいちばんつよい国」=「米国」と決め付けて、その対外政策を風刺した絵本と勝手にイメージしていましたが、意外にもその手のいやらしさはなく、逆にやさしい子守唄が聴こえてくる心あたたまるお話でした。人と向き合うときどんな心を抱けば通じ合えるのか、そんな人間としてもっとも大切なメッセージを届けてくれます。軽やかな色合いのペン画もいいのでしょう。大国VS小国という重いテーマをユーモアと平易さで鋭く描いた、後味の優れた絵本です。
     読後の余韻に浸りたくて「大統領は最後に何をしたんだっけ?」と、くどいのを承知で息子に尋ねると、「歌を歌ったんだよ」――。こんな穏やかな気持ちで読み終えられるとは、想像もしていませんでした。

    投稿日:2006/03/18

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