多くの日本の人達が過ごしているような毎日を送るシランさん。
昼は会社で働き 夜はビールを片手に 遠い異国の戦争のニュースをテレビで見る。
休みの日には 友達とテニスを楽しみ お腹いっぱいのランチを食べる。
だけど突然兵隊がやってきて シランさんは囚われの身になりました。
理由は『雨の日に傘をささなかったから…』
「???」絶句ですよね。
でも世界中には こんな納得のいかない理由で囚われている人達が
たくさん居るんだそうです。
こんな人達を手紙で励ましたり
解放に向かわせる様な活動をしている団体があることを初めて知りました。
恥ずかしい話ですが
自由であることが当たり前で 遠いところでの痛ましい出来事は
どこか他人事の様な感覚がある私。
自分がこの活動に参加できるかどうかは抜きにしても
こんな事実があることを 心に留めておきたいと思いました。
子供達にも是非知っておいて欲しいな…とも思いました。
当たり前だと思っている日常が奪われる痛みを
想像させられる絵本です。
シランさんは この町で
「雨が降ったら傘をささなければいけない」
という事を知らなかっただけなのです。