読んでいるうちにどうしても涙が出ちゃって、自分の子どもにはまだ読んだことがありません・・・。
2年生の読み聞かせの最終回に、意を決して読んだことがありますが、やっぱり「ぼくのことなんかわすれてるんだ・・・」のあたりでこみあげてきてしまいました・・・。
おばあちゃんの語りもいいけれど、私はお父さんがすごい!と思ってしまいます。マフラーを道標に残して、自力で吹雪きの道を歩かせるんですね。最後のページには言葉はないのですが、赤ちゃんの横で体を起こしたお母さんの、彼を見るまなざしや、無言でお祝いの鯛をさばいているお父さん。戸口からの風で、部屋いっぱいにひるがえった「おしめ」と、その下に立つ少年の誇らしげな顔・・・・。
思い出すだけで心があたたかくなる絵本です。