印象的な桃色が使われた表紙はまさに「桃」源郷。
表紙に導かれるようにページをめくりました。
漁師が偶然に迷い込んだ場所は
戦争を逃れて隠れ住んでいる人たちがいるところ。
一切の情報が閉ざされたその場所は
人々が平和に暮らす理想郷でした。
彷徨いながらたどり着く漁師と同じような気持ちで
ページをめくります。
桃色が効果的に使われていて
幻想的な気持ちがします。
帰ることになった漁師は
目印をつけて再訪を企むのですが・・・。
二度と訪れることはかなわない場所は語り継がれ・・・。
本当にあったのかなかったのか・・。
あったとしても、話すうちに、もっと尾ひれがついた
素晴らしいところに表現されていたのでは・・・。
夢の中を歩いてきたような読後感でした。