6年生への読み聞かせの4回目は,
「そうぞう力」をテーマにしました。
創造力・想像力・・・
どちらも人が持っているすばらしい力。
それを発揮する時,人はもっと強く,賢くなれる。
そんな事を伝えたくて
創造力の「ウエズレーの国」に続けて,無限の想像力のこの本を読みました。
障害者の本として,この本を読みたくはありませんでした。
誰もが持っている(はずの)想像力。
「障害者だから,かわいそう。。。」
そんな想像力のない言葉で終わらない
ひろ君の想像力の凄さを,知ってほしかったのです。
ひろ君は「どんなかんじかなあ」と
目をつぶり,耳栓をしてみる。
両親を亡くした子の気持ちを,
わからないなりに想像してみる。
そして発見する。
「見えないって すごいんだね」
「聞こえないって すごいんだね」
「動けないって すごいことかもしれない」
うちの末っ子娘に,この本を読んだ時
「おかあさん みみせんもってきて」
のところで,
「自分で持ってくればいいのに」と,つぶやいていました。
(いつも「自分で!」と母に言われてるから(;^ω^))。
後から,ひろ君が「自分で」持ってくることが出来ない体だと知ったときの,
娘の決まり悪そうな顔!
ヽ( ´ー`)ノ フッ 想像力が足りなかったね。。。
でも,正直に反省するその顔は,なかなか良いと思う母でした。
目をつぶる時には,読み手も目をつぶってみせ
耳栓する時には,片耳を手でふさぎました。
ちらほら真似する6年生。
だけど,ざわざわはしていない。
しーんとした空気でお話を追っています。
ひろ君が動けない事を,
子供たちはどの辺で感づくのかな と思っていたら,
早い子は
「いちにち うごかないでじっとしていたの」
あたりで,「もしや・・・」という気づきの顔をしていました。
すごいなぁ。
私は最後から3ページ目あたりでやっと気がついたのに。
最後に,千夏さんのあとがきを読みました。
この文が,また,スッゴクいい!
千夏さんのまっすぐな言葉に
私自身のこれから生きていく上での勇気をいただきました。
もしこの絵本を読みきかせるなら,必ずこのあとがきも読んであげてほしいです。
もっともっとたくさんの人に,この本の事を知ってほしい。
新しい読み聞かせの場には,必ずこの本を持っていくことにします!