目が見えなかったら? 耳が聞こえなかったら? お父さんお母さんがいなかったら?・・・ひろくんは、どんな感じがするのか色々やってみて、自分なりの感想を見つけていきます。
きっとその子じゃないとわからないことなんだろうけど、一生懸命心をよせてその子の立場を理解しようとするひろくんに、わたしは思いっきり母としての切ない愛情をいだいてしまいました。
この本は、ひとがそれぞれ抱えてるものがあり、それぞれかたちも違うけれど、ひとりじゃないから、その人なりに理解してくれるから、だいじょうぶだよ・・・って言ってくれてる気がします。
私ひとりで書店に行ったときに、この本は大切!と思い買って帰りました。読んで聞かせると、6歳の息子と4歳の娘は、ただ楽しそうでしたが、上の子たちはそれぞれ自分なりに受け止めてくれたようでした。くりかえしこの本と出会うごとに下の子たちも自分なりの受け止め方をしてくれるだろうと思っています。
和田誠さんの絵に癒されつつ、中山千夏さんの文に元気をもらう私にとっても大切にしていきたい絵本です。