両親に毛色が少しも似ていないあかねこちゃん。
家族は、不思議に思ったり気の毒に思ったり。
なんとか両親の毛色に似せるよう一生懸命考えてくれる兄弟たち。
でも、あかねこちゃんは自分の毛色を気に入っています。
「みんなと いっしょなんて つまんない」って、思えるあかねこちゃん。
“そのままの自分”を愛せるって強いんですね。
家出という形ですが、あかねこちゃんは兄弟の誰よりも早く自立です。
あおねこくんとの出会いまでの道のりは、あかねこちゃんの人生にも思えます。
たくさんの経験・淋しさも知った心模様。
そして、・・・。
自分の個性を愛せるって、素晴らしい。
とかく、親の「どうしてうちの子は、・・・なんでしょう」なんていう悲嘆を耳にすると、子どもは自信を失いがちになるものです。
が、あかねこちゃんは、とにかく誰がなんと言おうと“ありのままの自分”が、好きって言うところが彼女の軸ですね。
お子さんが、“ありのままの自分”に改めて自信を持てるようになれる作品だと思います。