愉快な昔話かなと思いよみましたが、大変シビアなお話でした。
立地条件の良いてるやまの村人と、日照時間の短いかげやまの村人。
環境が人間の性質を作り上げてしまうものなのでしょうか。
てるやまの村人は、自然の恵みに頼り切った結果、村が成り立たなくなるような事態まで追い込まれます。
かげやまの村人は、悪条件を改善しようと、日々自然と真摯に向き合い、子どもから年寄りまで汗を流す日々です。
しかし、どちらの村にも自然災害は、等しく襲います。
てるやまの村の男衆は、とんでもない事態解決策を考えたばちが当たったのか、・・・・・・。
生き残った者たちは、平らになった二つの山の跡地で、これを教訓にかつてのかげやまの村人の生き方を選んで行って欲しいと思いました。