主人公が地球の裏側に行くお話です。
それも家の庭を掘って、まっすぐ、いやななめに!
ぐんぐんぐんぐん掘り進めて行くのですが
ものすごい大冒険のはずなのに何も起こらない
淡々と、妙に現実的に突き進んでいく
でもそのすぐそばで、息をひそめて眠っている
遺跡や恐竜……ほんとうにすぐそばまで来てるのに!
読者はもどかしい気持ちになるのに
主人公たちの目的は、あくまで地球の裏側に行くことだけみたいで(笑)
掘り進めて行くうちに、絵本までひっくりかえってしまう仕掛けはとてもユーモラスで、子どもも大人も楽しい絵本です。